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そのプロジェクトは、モスクワ大学の卒業生で、現在NASAのジェット推進研究所で働いている若手学者ヴャチェスラフ・トゥルィシェフ氏のもので、太陽系外惑星の研究のための重力レンズとして太陽を利用する宇宙望遠鏡の打ち上げ計画だ。
トゥルィシェフ氏によれば、望遠鏡は「一人の学者が生きている間に」600天文単位(1天文単位は地球と太陽との間の平均距離にあたる)の距離に送られることになる。なおそのためには、無人宇宙探査機「ボイジャー」の速度を4倍から5倍超えるスピードが必要とされる。
トゥルィシェフ氏は、このプロジェクトについて「大変野心的なもので、その目的は、他の惑星の生活を多少なりとも垣間見ることだ」と説明している。
個々の学術グループが提案した宇宙プロジェクトはどれもみな野心的なものばかりで、それらが現実のものとなった場合、科学研究の突破口を開くものになる可能性が高い。なおコンクールの第一段階のプロジェクト22のうち、15のプロジェクトは9か月間で12万5千ドル、7つのプロジェクトは2年間で50万ドル、受け取ることになる。