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ホワイトハウスではトランプ氏の長女イバンカさんの夫、クシュナー大統領上級顧問がトランプ氏に重用され、存在感を高めている。バノン氏は影が薄くなっており、最近は国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーから外された。
トランプ氏は昨年夏、大統領選での劣勢を巻き返すためバノン氏を選対本部のトップに抜てきした。しかし13日までにニューヨーク・ポスト紙とのインタビューで、バノン氏が陣営に入ったときには「私は既に(ライバル候補の)他の上院議員や知事らを倒していた」と述べ、選挙でのバノン氏の貢献は低いとの認識を示した。
政権内ではバノン氏がクシュナー氏と政策を巡って衝突するなど内紛が先鋭化。トランプ氏は「彼らに問題を解決するよう言っているが、できなければ私がやる」とも述べた。
バノン氏は政権入り直前まで人種差別的な論調で知られる右派ニュースサイトの会長を務め、政権発足後はミラー大統領補佐官(政策担当)と共に、イスラム圏からの入国規制など強硬策を主導した。
先の報道によると、トランプ米大統領はホワイトハウスのスタッフとの意見相違から人員入れ替えを行うかもしれない。