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9日午後、杉並区清水3丁目の住宅から110番があった。1月初旬から行方が分からなくなっていた上田さんを捜そうと訪れた姉夫婦らが遺体を発見、通報した。
上田さんが見つかったのは台所床下にある収納スペースの奥。ふたの上にはカーペットや冷蔵庫、棚などが置かれ、一部しか見えない状態で、発覚を遅らせるための偽装とみられている。
遺体は左胸に数カ所の刺し傷があり、左目付近と鼻、首の骨が折れていた。粘着テープは後ろ手にした手首や両足首にも巻かれ、近くには血のようなものが付いた凶器とみられる包丁。抵抗の際にできる傷はなく、身動きできない状態で刺されたり、首を圧迫されたりして殺害され、遺棄されたとみられる。
発覚3カ月前の1月11日。上田さんのメールアドレスから、翌日に予定していた懇親会の案内に感謝するメールが知人男性に届いた。出席を楽しみにしているようだったが、当日は姿を見せなかった。9日に姉夫婦らが遺体を発見した時、玄関や窓は全て施錠。捜査1課は、青木容疑者は上田さんが開けた玄関から侵入し、襲撃後、鍵を掛けて逃走した疑いもあるとみて調べる。
現在のところ、警視庁は事件の全容解明を進める。