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選挙委員会の発表などによると、有権者は18歳以上で、在外の約300万人も含め、総数は計約5800万人。投票は16日夕(日本時間同深夜)に締め切られ、即日開票される。世論調査では賛否が拮抗しており、結果は見通せない状態だ。
エルドアン氏は15日、最大都市イスタンブールで開かれた集会で「皆さんの投票でトルコの将来が変わる」「トルコの発展、安定のために賛成に投票しよう」などと呼び掛けた。
賛成派はイスラム色の強い与党公正発展党(AKP)支持者に加え、高齢者、内陸部と黒海沿岸地方の在住者に多い。イスタンブールで賛成派の集会に参加していた女性エリフェ・チャルパンさん(72)は「インフラ整備は進み、経済も強くなってきている。全てエルドアン氏のおかげだ」と強調した。
一方、世俗派、都市部の若者、地中海やエーゲ海沿岸部の在住者、クルド系住民は反対派が多い。投票率が高くなるほど反対派に有利とされる。イスタンブールの反対派集会で高校3年の女性イキヌル・ディンチさん(18)は「エルドアン氏が何でも一人で決められるような仕組みは絶対に嫌。将来に不安もある」と訴えた。