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「エウロパ」は、木星の衛星のひとつで、直径は約3100km、地球の約0.25倍ほどの大きさの天体だ。その表面は厚さ数kmにもおよぶ固い氷によって覆われている。
画像には、一度目は50キロ、二度目は100キロの高さに水蒸気らしきものが噴出されている様子が映っている。「間欠泉」は、木星探査機「ガリレオ」が初めて発見した「エウロパ」表面の異常に暖かいエリア(約マイナス178℃)にある。
専門家らは、こうした「間欠泉」の存在は「エウロパ」の地下に海が存在し、熱水噴出孔が活動していることによるものと考えている。
専門家らによれば、調査により得られたデータから「エウロパ」では、生命体が生まれ存在するのに好ましい諸条件が維持されている可能性がある。そうした可能性を究明するため、2020年、NASAと欧州宇宙機関は「エウロパ・ミッション」と呼ばれる探査機派遣を検討している。現在のところ、高性能なカメラで地表を詳細に撮影したり、レーダーで地表の氷の厚さを正確に測定したりといった観測が考えられているが、計画の中には「エウロパ」の希薄な大気や、噴出物を直接分析することも含まれている。