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石炭を燃料に走るLNERクラスA1蒸気機関車「トルネード」はトップギアで時速161キロでドンカッサーからニューカッスルまでを走り抜けた。「トルネード」は2017年末までに補足的な実験をすべてクリアして、鉄道網に組み入れられる予定。
英国では第2次大戦後、およそ10台のA1型蒸気機関車が製造、使用された。A1は安定した走りと省エネで知られる優等生蒸気機関車だったが、1966年政府は鉄道から蒸気機関車を一掃することを決定。すべての車両は鉄くずとして溶かされた。
1990年代末になって熱狂的な愛好家らによってようやく古い設計図に従ったA1級の蒸気機関車が復刻され、「トルネード」は2008年から使用が開始されたが、最高速度は時速121キロと遅く、これを主要な鉄道網に加えることは現実的ではなかった。
先の報道によると、英ケント州で牛の群れが線路に入り込み、複数の列車に運休または遅延が生じた。