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研究者達は、少なくとも紀元前9千年前のものと見られるトルコ南部ギョベクリ・テペ遺跡の古代寺院の柱に記されたシンボルされた絵を分析した。
彼らは、この絵は天体の状態を意味するものではないかと推測し、それらを当時の星座表と比較したところ、紀元前1万950年頃、地球に彗星が落下した可能性があるとの結論に達した。専門家らの意見によれば、頭のない人間の絵などが、この災害によって多くの犠牲者が出た事を象徴的に示しているとのことだ。
調査グループの責任者、マーティン・スウィートマン氏は「ギョベクリ・テペは、夜空を観測するための天文台であったようだ。円柱の一つは、恐らく,彗星落下という破滅的出来事の記念碑の役を務めていたのだろう」とコメントしている。
彗星落下に続く紀元前1万1千年代末から1万年年代までの時期、所謂ヤンガードリアス期、激しい寒波が地球を襲った。この厳しい時代が、人類発展においてカギを握る役割を果たし、農耕生活の出現や最初の文明の形成をもたらしたと考えられている。
先の報道によると、NASAが地球と月を土星の側からとらえた新たな写真を公開した。