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ダバテ容疑者の証言によると、覆面の人物が2015年12月23日午前9時頃、郊外の家に押し入り、「圧力」をかけてダバテ容疑者を服従させた後、ダバテ容疑者が所有していた銃で妻のコニー・ダバテさんを撃った。ダバテ容疑者は、コニーさんが地元のキリスト教青年会(YMCA)でのトレーニングからガレージを通って帰ってきたところを殺害されたと証言。
しかし、フィットビットの語る話は異なる。所有者の歩数や移動ルートを記録するデバイスであるフィットビットのデータによると、殺人が起きたとダバテ容疑者が述べる時間の後1時間以上もコニーさんは移動していた。それだけではなく、コニーさんは帰宅後、365メートルほど移動しており、帰宅直後の殺害という証言とは正反対となる。また、警察の調書によると、彼女の車から死亡場所までの距離は「125フィート(約38メートル)未満」だ。
逮捕状には、起床から殺害までのコニーさんの動きと居場所の全ての詳細な内訳が示されている。フィットビットの同期とアクティビティモニタから、ジムを離れた時間、帰宅に要した時間、ガレージに入った時間、家での途切れ途切れの移動、移動が止まった時間を分単位で調べることができた。
さらに、フィットビットは唯一の矛盾ではない。ダバテ容疑者は、仕事場にメールを送った時、外にいたと証言したが、実際には家にいたことがコンピューターの記録からわかっている。
ダバテ容疑者は保釈中だが、殺人と証拠改ざん、虚偽の証言をしたとして起訴されている。調査官らは、結婚生活は「トラブル続き」で、コニーさん殺害1ヶ月前に、ダバテ容疑者は妊娠したガールフレンドのもとに、夫婦の名前が離婚届にあることを知らせていた。ダバテ容疑者はさらに、コニーさん死亡の5日後に47万5000ドル(約5,654万円)の保険金を要求し、翌月には彼女の名義で9万ドル(約1000万円)を引き出した。しかし、4月28日に返金を命じられた。