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新たな生命体の発生の歴史は2011年、大西洋のタゴロ海底火山が噴火した時にさかのぼる。スペイン紙「ABC」が報じた。
燃え盛る溶岩のため海洋の水は温かく、水流は早くなり、水中の酸素含有量は落ち、大半の生物にとって有毒な硫化水素は増えた。
2014年、研究チームがタゴロ海底火山のクレーターに遠距離操作の機器を投入。火山周囲が「ビーナスの毛」と呼ぶ細い糸に覆われているのを発見した。これは新たなエコシステムで、それは主に、今まで知られていなかった細菌「Thiolava veneris」の細胞からなる。同細菌は硫化水素をものともせず、酸素と硝酸塩を好む。