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「メイ首相は当惑し、私も以前より懐疑感を強めた状態でダウニング街(英国首相官邸)を去る。」ユンカー委員長のコメントを独「ツァイト」紙が引用して報じた。
メイ首相が突きつけた一連の要求はEUには受け入れ不可能なものばかりだった。
メイ首相はまず、EUとの自由貿易合意の締結を急いでいるほか、財政負担義務の枠内で英国の600億ユーロのEUへの支払い義務には同意しておらず、その上、EUの政治家らが決定の採択の完全な透明化と開示に同意していることとは逆行し、英国のEU離脱の協議結果を開示しないよう呼びかけた。
ユンカー委員長は「メイ氏は別の銀河にお住まいなのでは、と思ってしまう」と話し合いの行き違いぶりをこう評した。
一方のメイ首相は欧州委員会委員長との話し合いの決裂の情報について「ブリュッセル側の流した噂」と片付けている。
4月18日、メイ英首相は期限前選挙を6月8日に実施し、新組閣が行われることを明らかにした。