コミー元長官への書簡でトランプ大統領は、「あなたが効果的にFBIを指揮できないという法務省の見解に賛成だ」と書いた。
米法務省はコミー氏に対する主張も立証した。ローゼンスタイン司法副長官によると、先にコミー氏は「権限を超え、ヒラリー・クリントン氏に対する捜査を終了するべきとの自身の意見を公表」した。
民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、コミー氏の解任に懸念を示して、「FBI長官のクリントン氏の件の捜査の仕方に関して、もし現政権に異義があったのなら、大統領が就任してすぐに声明が出されるべきだった。しかし、当時は解任しなかった。では一体なぜ、トランプ氏の選対本部とロシアとの接触の有無についてFBIが調べていると私たちが知っている今突然、解任を行ったのか?」と述べた。
先に、ヒラリー・クリントン元大統領候補が、選挙での敗北の責任の一部をコミー氏に被せた。当時のコミー長官が、投票開始の直前にクリントン氏に対する捜査再開を発表したのだ。4月に行われた上院法務委員会の公聴会で、当時のコミー長官はこの嫌疑を退け、捜査再開を発表しないことはできなかったと証言した。
コミー氏は2013年、オバマ前大統領によって10年の任期でFBI長官に任命された。ホワイトハウスは、新たな長官の候補探しを始めたと発表。その間、マッケブFBI副長官が後任を務める。
米国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員エドワード・スノーデン氏はコミー氏の解任を受けて、FBIの作業への「政治的介入」を米国人は非難するべきだと述べた。
スノーデン氏はツイッターで、「このFBI長官は長年にかけて、私の政治的活動のため私を刑務所に入れようと試みていた。もし私が彼の解任に反対できるなら、あなたもできます」とつぶやいた。
先の報道によると、プーチン大統領はロシア内務省、捜査委員会、連邦刑執行庁から将軍10人を解任した。