3月、米国の国際性調査アカデミーは2010年から今までに米国民のセックスの頻度は平均で9分の1に減ったというショッキングな調査結果を発表した。こうした恐ろしい傾向が見られるのは米国に限られた話ではない。
数年前、社会学者たちは日本の若者たちの結婚やセックスへの関心が薄れていることを確認した。国立社会保障・人口問題研究所は2011年、18歳から34歳の独身男性61パーセントと独身女性49パーセントがいかなる恋愛状態にもないというデータを発表した。一方で恋に落ち、家族をつくることができた日本人でさえも、その後パートナーへの魅力を感じていないという。統計は次のような悲しい結論を提示している。2014年、既婚者の約50パーセントが、あまりにも疲れる、うんざりするなどとしてセックスをしていないことを認めた。またセックスよりも興味深く感じる趣味を持っているという人々もいた。このように日本の人口統計学的な危機はさらに深まっている。専門家たちによると、これは経済の崩壊をはらんでいる。スプートニクはこの問題について特集まで組んでいる。
セックスの回数が激減した一番の理由は何なのだろうか? 米国の調査結果は以下の原因を挙げている。
ポルノ
オンラインでポルノ鑑賞人口が増えるに従い、生きた人間と性交を持ちたい欲求は減る。ポルノで描かれる美しい裸体の標準は実生活ではお目にかかれるものでは到底ない。これが邪魔して女性も、また男性も特に、性行為中に絶頂に達することができない。
ソーシャルネット
今の世代は電話、ガジェット、TVの画面を見つめる時間があまりに長すぎ、これがこれから訪れる性生活への興味を削いでいるという理論がある。イタリアの性科学者、セレネラ・サロモニ氏は寝室にテレビがあるだけで性生活は活発度を失うと指摘している。
残業
西側世界では依然として残業時間は長く、米国で週の平均労働時間は47時間となっている。不満の残るきつい労働は精神的な健全さに否定的影響を及ぼしうるため、リビドーの減少につながってしまう。
現代社会の問題
豪州アデライダ大学の調査で、人への一種の感染傾向を持つとされる憂鬱がセックス不足を呼んでいることが証明された。ジェネレーションY (1981年以降に生まれた世代)はそれ以前に生まれた2つの世代に比べ、性交の頻度が低い。理由としては職と住環境を常に維持できるかどうか不安が付きまとうこと、急激な気候変動の恐怖、コミュニケーションや社会生活の制度の破壊が列挙されている。
先の報道によると、英サルフォード大学で世界初、ロボットとのセックスに関する会議「技術との近接:選択または強制」が開催された。