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捜査幹部や正男氏の知人によると、正男氏は2月6日午後、マカオからマレーシアの首都クアラルンプールを訪れ、8日同国北部のリゾート地ランカウイ島に行ったという。ホテルの監視カメラ映像から9日にホテル内で中年の韓国系アメリカ人の男性と合ったとわかる。
捜査幹部によると、男性はバンコクを拠点にしており、正男氏と同じ6日にマレーシア入りしていた。男性は米情報機関とつながりがあり、正男氏と過去にも同国で何度か会っていたとみられる。捜査当局は、こうした行動が殺害にもたらした可能性があるとしている。
金正日・前北朝鮮最高指導者の長男である金正男氏45歳は、北朝鮮の独裁体制の次代の後継者だと長い間考えられてきたが、都合の悪い存在とみなされた彼は、長年にわたって北朝鮮から追放された状態にあった。韓国当局は、彼の殺害は北朝鮮の諜報機関によって計画されたと確信している。脱北者の専門家らは正恩氏の異母兄の金正男氏の遺体が北朝鮮に返還されたことについて、北朝鮮が金正恩政権による暗殺の証拠隠滅という狙いがあると語った。