辛いガンの放射線治療はもう要らない? ロシアの研究者がより有効な方法を開発

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ロシアの学者らがガン細胞の抹殺には従来の放射線治療よりもプロトン(正の電荷をもった粒子)の光線を用いる手法が最も短時間で安全だということを証明した。スプートニクが報じた。

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新たな方法を開発したのはロシア科学アカデミー理論実験生物物理学研究所のオリガ・ロザノヴァ氏率いるグループ。ロザノヴァ氏は、プロトン療法はガンが首や脳髄などの重要な器官の近くにできるなど、放射線治療が功を奏さない種類のガンの治療に効果を発揮すると語っている。

プロトン療法が放射線治療と異なる点は、腫瘍への照射がより直接的に及ぶこと。このため健康な皮膚が傷つけられることが少なく、脳、骨など外科医にはメスを入れにくい場所にできたガンの治療に効果を発揮する。

ロザノヴァ氏率いるグループは、マウスを使った実験ではプロトン療法は比較的少ない照射回数でガン腫瘍の成長を5分の1から6分の1に遅らせることを明らかにした。

この実験の結果は「生物物理学」誌に掲載されている。

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