スプートニク日本
エドワード・スノーデン
2016年8月、英紙ミラーが米国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員であるエドワード・スノーデン氏が誘拐されたか、殺害された可能性があると報じた。根拠となったのは、スノーデン氏のツイッターアカウントの奇妙な書き込みで、ランダムな文字のセットが書かれていた。後、スノーデン氏はツイッターで訃報を否定し、米作家マーク・トウェインを引用して「私の死の報告は非常に誇張されている」と書き込んだ。
ランス・アームストロング
2017年5月2日、ドーピング違反で全ての賞を剥奪された伝説的な米国の元自転車選手ランス・アームストロング氏は、自身が死んだとのうわさを否定した。アームストロング氏はインスタグラムに動画を投稿し、そこで「速報 自転車ロードレース選手ランス・アームストロング氏が死亡」と題した記事を映したほか、スノーデン氏同様、トウェインの言葉を引用した。
ミハイル・ゴルバチョフ
最初で最後のソ連大統領、ミハイル・ゴルバチョフ氏の訃報はメディアとSNSに定期的に流れる。2013年には、「RIAノーボスチ」のツイッターが訃報を公開した。これはサイバー攻撃によるもので、数分後にはツイートは削除された。同年10月には『論拠と事実』紙が訃報を伝えた。同紙もまた、訃報はハッキングによるものだと説明した。ゴルバチョフ氏は1度ならずこのような報道に、直々にコメントしており、2013年には、「私は生きていて健康です。いわゆる、ゴルバチョフを踏みつけにするのはもう十分、です」と述べた。
エリザベス女王
エリザベス女王の訃報もまた、1度ならず現れている。昨年1月には、英国王室の公式サイトですら訃報を公開した。少したつとその発表はサイトから外された。英メディアはハッキングで「ロシアのハッカー」を非難した。
フィデル・カストロ
キューバ革命の指導者、フィデル・カストロ氏の訃報はメディアに何度も報じられた。特に引退後は顕著で、根拠は、カストロ氏がしばらく公の場へ姿を現していないとのことだった。2011年、カストロ氏はまたもや自身の訃報を否定したが、氏はこのうわさを楽しんでいるとして、次のように述べた。「彼らは私をすでに多数回殺している。このような『診断』を私に下す人々は、笑いを引き起こす。私の死が実際に私にとっての悪い出来事になると考えることもできる。」
金正恩
ネットメディアの「イースト・アジア・トリビューン(EAST ASIA TRIBUNE)」は昨年6月、北朝鮮の金正恩党委員長が死亡したと報道した。同メディアは、金氏が自爆テロで死亡したと伝えていたが、韓国政府はこの報道が流言であると発表。北朝鮮政府からのコメントはなかった。
ジョン・マケイン
2015年6月、米上院のジョン・マケイン議員の訃報を、あるサイトがAP通信を基にしたとして伝えた。同サイトはこのようないたずらに特化している。後に、マケイン氏の訃報は嘘だったと判明したが、訃報はSNSに広く拡散した。
バッシャール・アサド
2013年春、アラブとイスラエルのメディアのあいだで、シリアのアサド大統領がボディガードによって殺害されたとの情報が現れた。その後このうわさは西側メディアに広がっていった。結果、この訃報はトルコのテレビ局「Ulusal 」のインタビュー中にアサド大統領自身が否定することとなり、大統領は次のように述べた。「私はシリアにいて、常に住んでいたところに住んでいる。私は地下バンカーに隠れてはいない。私の死や失踪について述べているものは全て、敵によるうわさだ。」
フィリップ殿下
2017年5月、英紙サンが誤って、エリザベス女王の夫であるエジンバラ公フィリップ殿下の死を伝えるタイトルの記事を公開した。『フィリップ殿下、95年で逝去 エジンバラ公はいかに死んだかなど』と題する記事のスクリーンショットがSNSに拡散した。このミスはフランスメディアにも届き、仏メディアも訃報を伝えた。