モスクワ建築の粋　スターリンゴシック「ウクライナホテル」が創建６０年【写真】

1947年、時の指導者スターリンの提案により、モスクワ創建800周年を記念して、8つの高層ビルの建築が計画された。そのうちの一つが、このウクライナホテルだった。スターリン様式の高層建築のクラシックな典型である同ホテルは、8つの同様の建築物の中で、高さにおいてモスクワ大学に次いで2番目を誇る。

ホテルの建設が始まったのは1953年、ホテルのオープンは1957年5月25日だった。ホテルのファサードは、欧州最大の規模で、ソ連のシンボル、五芒星や束ねられた小麦などで豪華に飾られている。独特のインテリアは、国内外のフィルムで紹介されてきた。

テルの窓からは、モスクワの中心部が良く見える他、別の窓からは、ポクロンの丘（戦勝記念公園）の記念碑の数々、雀が丘の豊かな自然、ノヴォヂェヴィチ修道院の美しくユニークな建築群などを楽しむことができる。

2010年ウクライナホテルは、Radisson Royal Hotel, Moscowの名で再オープンした。現在同ホテルには、32から260平方メートルの広さの部屋の他、長期滞在者用にキッチン付きの広さ70から150平方メートルの部屋など500以上の客室が完備している。また建物の中には、いくつかのレストランやバー、ブティク、ウェルネス・センターもある。