スプートニク日本
水産大学校の高橋洋准教授らが東日本の太平洋沖で水揚げしたフグ252匹の遺伝子検査をしたところ、半数以上がショウサイフグとゴマフグの雑種フグだった。
問題なのは、雑種フグの見た目は親と酷似しているが、毒のある部位が親と同じとは限らないこと。雑種フグと純粋種の見分けはプロにとっても困難を極める。
疑いのあるフグは撥ねられて市場に出ることはないが、フグの専門家も危機感を持っているということだ。
雑種が増えたのは、2種のフグの生息地域が温暖化による海水温上昇のために混じり合うようになったためだと見られている。
高橋氏は、純粋種が消滅したり、現在はハーフの雑種同士が交雑してクォーターになると、漁師のような専門家でも判別できないようになる恐れがあるとの見解を示した。
これより前、ロシア議会上院・連邦会議のワレンチン・マトヴィエンコ議長は、日本訪問中、毒を含んでいるため調理に特別の技術と資格が必要な魚、フグを試した。議長は、日本のこの有名なデリカテッセンを自身が試す前に、まず連邦警護庁のメンバーにそれを食べてもらったという。