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これを受け、サウジアラビアの戦略分野の専門家アンワル・アシキ氏は、リア・ノーヴォスチ通信に、「カタール政府には、米国あるいはロシアに仲介を依頼し、彼らが、カタールはテロ支援政策を止めるということをアラブ諸国とペルシャ湾岸諸国に約束するという2つの道がある。私は、アラブ諸国とイスラム諸国は、これらの大国のうちどこか1国の仲介を拒否しないと考えている」との見方を表した。
アシキ氏は、カタールは「テロリストのリストに記載されているグループの支援を通じてアラブ諸国やイスラム諸国で不安定化の試み」を支援していると指摘し、それは「イエメンの反政府勢力フーシ派のケースと同じように、直接的な形ではなく、団体や組織を通じて」行われていると述べた。
カタールとその地域の隣国との争いは、サウジアラビアの首都リヤドで開かれたペルシャ湾岸諸国と米国のサミットから約1週間後に起こった。カタールの国営通信社は、イランとの関係構築を支持するとしたカタールの首長の声明を報じた。だがリヤドで開かれたサミットでは、サウジアラビアが全参加国の名でイランの敵対政策を非難し、しかるべき対応を行うと脅した。その後、カタール外務省の報道官は、通信社のサイトがハッキングされ、ハッカーによって首長の偽の声明が掲載されたと発表した。だがカタールの隣国は、この反論は説得力がないと判断した。
この前、サウジアラビアのアルアラビーヤTVがカタール指導部をテロを支援しているとして非難した。