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この外交スキャンダルを巡る情勢について、中東専門家であるロシア高等経済学院のグリゴリー・ルキヤノフ氏がスプートニクに、可能性のある進展を語った。
ルキヤノフ氏: 「おそらくカタールは、同国に軍事基地を有する米国にアピールする。軍事基地によりサウジアラビアに軍事行動を起こさない。米国は一方で、内輪で解決して米国が中立で居続けるように中東諸国に外交的圧力をかけるだろう。そしてこれは米国にとって都合が良い。なぜならトランプ大統領の選出後に多くの問題で米国と開きができたカタールとの対決に入る必要が米国にはなくなるためだ。そしてもしサウジアラビアがカタールを説得してもまた、米国の国益になる。」
スプートニク: この情勢においてカタールが講じる可能性のある措置は何か?
ルキヤノフ氏: 「カタールは小さいが非常に豊かな国だ。カタールは最大級の液化天然ガス(LNG)輸出国で、この分野を全世界のあらゆるプレーヤーに対するテコに変えることもできただろう。だが!その興隆が安心できる善隣的な輸出国のイメージにかかっていることをカタールは理解している。そのためカタールは、世界市場へのガス供給を操作する前よく考えるだろう。」