モスクワを襲った寒波と異常気象であったにもかかわらず、大変嬉しいことに、牡丹は生き延びて咲いています!スプートニクは読者の皆さまに牡丹の写真をお見せすべく、カメラマンとともにマルフォ・マリインスカヤ修道院へ行ってきました。
2009年に初めて「日本とロシアをつなぐ花の道」というキャンペーンが実施された。牡丹の専門家で、島根県松江市花卉生産振興センターの桑垣一成所長を団長とする日本側代表団は牡丹の苗をプレゼントし、その苗はマルフォ・マリインスカヤ修道院に植えられた。
修道院の庭園敷地内には他にも実のなるリンゴの木や、紫色、白色、珍しい青色のライラックなど、数多くの植物が植えられている。牡丹は事務棟の近くの小さめの花壇と、ポクロフスカヤ教会の裏にある美しい公園のあずまや(休憩所)の近くに咲いている。牡丹の花は豊かで素晴らしい香りを放っており、その場を離れるのが惜しいくらいだった!
スプートニクの記者が現地に到着してまず気付いたことは、牡丹の人気ぶりである。職員も来園者も喜んで牡丹の記念写真を撮影していた。マルフォ・マリインスカヤ修道院で庭園の世話を担当する職員の一人が、親切に牡丹を紹介してくれ、写真撮影に良いスポットも教えてくれた。
マルフォ・マリインスカヤ修道院は特殊な場所だ。この修道院は1909年にエリサヴェータ・フョードロヴナ大公妃が設立したものである。修道院には黒と白の二種類の修道女がいる。修道院長のエリサヴェータさんによると、「黒修道女」は黒の装束をまとい、教会のための仕事、施設管理、事務などの用務を行うという。逆に「白修道女」は白を基調にした装束を身につけ、社会活動や困窮者への支援などの活動を行う。白修道女は結婚して子どもを持つことが許されており、黒修道女のように修道院の敷地内に住まうのではなく、自宅で暮らすことができる。このような組織構成は正教としては珍しかった。
いつかモスクワへ行くことがあれば、是非この素晴らしい場所を訪れてほしい!マルフォ・マリインスカヤ修道院はモスクワの中心部にあり、それでいて都市の喧騒からは解き放たれた場所である。ここでは散歩をしたり、ベンチに座って読書をしたり、ただ自然を愛でるだけでも十分だ。屋外制作をすることだって可能である。ただし、芝生には入らないように!スプートニク読者の皆様、ロシアのことについて何かご質問がありましたら、スプートニク取材班が調べてお答えします。
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