スプートニク日本
ノアの方舟の残骸を発見したのは、香港を拠点とする「ノアズ・アーク・ミニストリーズ・インターナショナル (NAMI)」という名のキリスト教福音派の学者グループの中国の研究家兼ドキュメンタリー映像の製作者たち。
興味深いのは、この「ニュース」が2017年5月21日に報じられたことだ。なぜなら中国人たちがノアの方舟のもとを訪れたのは2009年で、研究者たちは2010年に自分たちの発見について次のように語っていたからだ-。
「100%ではないが、これがノアの方舟である確率は99.9%だ。我々は、私たちが発見した木の構造物が、歴史的文書に記されている構造物であると考えている」。
なお新聞Expressは、なぜ今このニュースを報じたのかについては説明していない。
2010年以降、新たな詳細は一切伝えられていない。Expressも、NAMIのドキュメンタリー映像の製作者ユン・ウィン・チャン氏の発言を引用している。
NAMIの研究者たちが、実際に注目に値するものを発見したのかどうかは、大きな疑問だ。だが彼らは、2009年10月にクルド人がアララト山の秘密の道を通ってノアの方舟まで案内してくれたと語っている。また持ち帰った複数の木片を放射性炭素年代測定法で推定したところ、約4800年前のものであることが分かったという。その後、動画も作成され、研究者たちは多くの国でこの動画を公開した。
なおトルコ当局は、ノアの方舟の残骸が存在し、聖書に記されているようにアララト山にあることを認めている。だが「アララト・アノマリー」と呼ばれる別の場所にあるとしている。そこには、定期的に雪の下から姿を現すある種の石のようにかたくなった残骸があるという。
なお、そこには入れない。中国の研究家たちは、「アノマリー」から18キロ離れた場所で「自分たち」の方舟を見つけた。
聖書には、神のお告げを受けて信心深いノアとその家族、すべての生き物を洪水から救うためにノアが方舟をつくったと記されている。