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独シュトゥットガルトにある投資会社「Hopf Klinkmüller CapitalManagement」のフィリップ・クリンクミュラー氏は、資金をただ安全に蓄えたいだけなら、インフレやデフレに強く、危機において資金を守る助けになる金を選ぶべきだと指摘。
一方、これは変動の少ない資産で、資産の増加を保障することはできないことを認識する必要がある。さらに、大量の金を所持することは、一定の金額の消費に繋がる。金は保管、輸送、販売する必要があるためだ。
もし資産増加に狙いを定めているならば、ビットコインを選ぶよう専門家たちは助言する。
金融取引会社「CMC Markets」のジョッケン・スタンズル主席アナリストは、今日、ビットコインは極めて展望が明るい投資先だとの見解を示す。ビットコインは極めて早いトランザクションを可能にしている他、「ブロックチェーン」技術の代名詞になっている。
ビットコインはバブルであると述べる者が多いが、スタンズル氏によると、ビットコインをバブルと呼ぶのはまだ早い。しかし、ビットコインに投資しようとする人は、「仮想通貨には豊かな未来のチャンスがあるが、非常に投機的でもある」ことを理解する必要があるとスタンズル氏は指摘する。投機性は急成長によっても裏付けられており、ビットコインの価値は2009年の1枚10ドルから、2800ドルに上がったほどだ。
スタンズル氏は、「小口の個人投資家であろうとウォーレン・バフェット氏のような『巨人』であろうと、投資家はなんらかの1つのツールに投資して、全ての資金をかけることは絶対にしない」と強調した。
スタンズル氏によると、全ての資金を金あるいはビットコインだけに投資することは賢明ではなく、様々な投資先に投資するのが最良だ。