スプートニク日本
写真からは、ダーイシュ(イスラム国、IS)最高指導者のバグダディ容疑者と幹部らが会合を行っていたと見られる住宅へ 、ロシア航空宇宙軍が空爆を行ったのは3週間前の5月29日だと見られる。ロシア軍は、バグダディ容疑者が確かに殺害されたと確認するために、死亡についての情報を急ぎ発表しなかった。
2枚めの写真も同じ地域を写したものだが、建物があった場所にはその廃墟がみられる。写真には、「施設は破壊済み」と書かれている。
この前、ロシア国防省は「ダーイシュ(IS)」の指導者バグダディ容疑者が、ロシア空軍による空爆の結果、殲滅されたとの情報について、様々なチャンネルを通じて確認中であると国防省報道部が伝えていた。
指摘されているところでは、バグダディ容疑者は5月28日、ラッカ南部郊外での会議中、殲滅された可能性がある。
ロシア空軍によるこの空爆では「IS」のいわゆる軍事評議会のメンバーを含め、このテロ組織の幹部など戦闘員およそ330人が死亡した。
ラッカ郊外でこの日、「IS」戦闘員リーダー達の会議があるとの情報を、ロシア国防省が受け取ったのは5月の末だった。情報をチェックする中で、この会合の目的が、戦闘員を所謂「南部回廊」を通じてラッカから脱出させるルートの策定にある事が明らかになった。
ロシア空軍は、5月28日深夜、モスクワ時間で00時35分 から 00時45分まで、無人機が場所と時間に関する情報を確認した後、「IS」幹部の会合場所を空爆した。
バグダディ容疑者は1971年、イラクのサマラで生まれた。
報道によると、バグダディ容疑者は敬虔な家族の出で、親類は有名な宣教師や、アラブ語、レトリック、論理分野の専門家だった。
2003年の米軍主導の有志連合によるイラク侵攻後、反政府武装勢力との関与を深める。