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この研究は先日、米国の研究者らが唱えた説を覆す目的で行われたもの。結果は科学雑誌「ネイチャー」に発表された。
ここ数年、人間にも他の動物と同じように生命の限界の寿命に相当するものが存在するかどうかをめぐって研究者らの間では活発な議論がなされてきた。昨年10月、米国の研究者らは人間の最長寿命を100歳から115歳と発表している。だがこれは聖書の中に出てくる一連の人物らの年齢に照らすとずいぶん短い。聖書ではメトシェラは969歳まで生きたと書かれているからだ。
カナダのモントリオールのマギル大学のジグフリード・ヘキミ氏率いるグループはこの米国の説を再度検証し、米英仏日の最高齢者の年齢統計を1968年から現在に至るまで分析しなおした。
ヘキミ氏は米国の生物学者らが分析に選出した長寿者の数はこうした帰結を出すにはあまりに少ないと指摘。結果としてヘキミ氏は米国の研究者が明らかにできたのは命の限界ではなく最長の寿命の誤差だったとの見解を表している。
文明開始前の人類の寿命は20歳から30歳だった。この寿命は科学と医療の発達とともに伸びていく。今日、一連の諸国での寿命は60歳以上。日本などの先進国では80歳以上。ロシアでは平均寿命はほぼ72歳。これはロシアでは統計史上初めての高い数値となっている。
カナダの研究者の発表に米国側からはすでに反論が出されており、自分たちの出した帰結はやはり正しく、カナダの使用した分析メソッドが正しくないと指摘がなされている。
先の報道によると、133国2300人の専門家からなる国際医学チームが、世界の3分の1の死因を明らかにした。