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論文は科学誌『 Quaternary Science Reviews』に投稿された。
トロムソ大学のヘンリー・パットン氏は、1万5000年前から1万3000年前にユーラシア大陸の氷河の水位が一気に2.5メートル上昇したと語った。
まさにその瞬間、氷河期が終了して、今日にいたるまで続いている温暖化に換わったのだ。
計算によると、北極の氷は記録的速度で溶けて、毎年およそ7500億トンの氷を、100年間失い続けた。
この水量は、中欧と東欧を完全に沈めて、現在北海やバルト海、白海のある位置に巨大な湖や淡水海を形成するに十分だったはずだと研究者は述べる。
さらにフランスでは当時、いわゆる「メガ川」という、冠水した中欧から大西洋へと水を送る巨大な水路が数十本も形成された。
北極の氷溶解は、古代エジプトを水没させた 地質学者 【写真】https://t.co/tXKvXW2b2E pic.twitter.com/F4oC6sV3Ux
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) July 3, 2017
Deglaciation of the Eurasian ice sheet complex https://t.co/Jn8EcSC0wt pic.twitter.com/z4a61m9gjD
— Ian Hall (@IanHall_CU) 27 июня 2017 г.
先の報道によると、グリーンランドのペーターマン氷河に亀裂が見つかり、研究者らは大きな「氷の島」グリーンランドが分裂し、将来的に海面が上昇する恐れがあるとの見方を示している。