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論文は科学誌『Nature』に掲載された。
チームによると、がんワクチンの機能原則は、感染症を予防するワクチンと同じ。体内に強い抗体をつくるため、各人にはパーソナライズされた内容のワクチンが打たれる。腫瘍予防には、この免疫攻撃で十分だと見られている。しかし、パーソナライズされたワクチン開発には、患者自身のがん細胞が必要。つまり、このような治療法は、すでにガンを罹患している患者にしか使えない。
研究には皮膚がんの1つである黒色腫を患う患者グループが参加。被験者の6人に4人が25ヶ月間、皮膚癌の再発を経験しなかったという。
チームはワクチンの臨床実験を次の段階に移行させ、他のタイプのガン予防における効果を特定するつもりだ。
先の報道によると、米国の生物学者らがガン腫瘍をたたくか、または急激にその増殖速度を遅らせる方法を見出した。