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露日関係について
シュヴァロフ第1副首相は二国間コンタクトが文字通りすべての方向性で活発化した今、露日関係は「非常に興味深い時代を迎えている」と語る。今回の露副首相の訪日の枠内ではプーチン、安倍首脳会談を目前に控えて一度に数回の交渉が行われた。両首脳は7月7日にもG20サミットのフィールドで会談を行う。世耕経済産業大臣は明日にもロシアへと向かい、エカチェリンブルグの「インノプロム2017」見本市に参加する。
経済について
シュヴァロフ第1副首相と世耕経済産業大臣との交渉で二重課税廃止法案が準備された。シュヴァロフ第1副首相は「世耕氏と話し合いを行った。世耕氏は政府の経済陣営のほかにロシアとの相互関係で両国のリーダーが二か国間協力の経済の主たる議題として承認した8つのプロジェクトの責任者だ。この他ハバロフスク空港への投資のための準備も行われた。ロシア産熱処理精肉の日本への輸出許可も得られ、またロシア産の牛、豚、鶏肉を生で輸出する許可もこれから下りるものと期待されている」と語っている。
この他岸田外相との会談ではウラジオストク東方経済フォーラムでの露日首脳会談に向けた準備が行われた。
文化について
2017年、露日間の文化交流はターニングポイントを迎えた。7月7日には東京で第12回ロシア文化フェスティバル「ロシアの季節」が開幕した。また来年2018年5月26日にはボリショイ劇場で日本文化年が開幕され、両国の文化年が並行して同時開催する。
シュヴァロフ第1副首相「今年は我々にとってはかなり責任の重い年になりそうです。両国の文化日程は非常に高いレベルにあるのがその理由です。我々は文化年の同時開催が文字通り生活のあらゆる側面に関わるものにしたいと考えています。」
あわせておよそ300ものイベントが計画に挙げられていることがスプートニクの取材で明らかにされた。日本側はウラジオストクでの診療リハビリセンターの開設、現代美術家の村上隆さんの展覧会、都市環境、医療、銀行、郵便などに関するイベントを用意している。
高村正彦自民党副総裁とシュヴァロフ第1副首相の会談では来年の文化年同時開催のロゴとスローガンが選ばれた。スローガンは「あなたの知らない日本があります。あなたの知らないロシアがあります」というもの。
確かに互いを理解しあうのにこの先一体どれだけのことを知らねばならないだろうかと思わせる。