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実験の結果、参加者のエネルギー消費量でみた身体的な活発さの度合いは80%も減少した。何らかの身体運動の継続時間は、161分から平均で36分にまで短くなった。
休暇の結果は顕著な筋肉量の喪失と脂肪量の増加となり、生化学的データは実験の前後で大きく変わった。
分析の結果を総合したところ、たとえ2週間足らずの期間、何もせずにいても、慢性疾患の昂進のリスクが高まるとの結論が下された。
同じことは脳についても当てはまる。ドイツのエアランゲン大学の研究グループは実験の結果、こう結論づけている。こちらの被験者も同じ2週間何もせずにいた。ただし身体的にではなく、精神的にである。結果、知能指数が10から20ポイント低下した。これは、脳の前頭葉の部分的な萎縮が原因ではないか、と研究グループは考えている。
マドリードの大学病院とニューヨークのコロンビア大学の専門家の意見によると、長時間の睡眠も体には良くない。8時間を超える睡眠は健康増進には役立たないというのだ。
休日の間も、もっと体を動かさないといけないというのが研究者たちの結論である。ジョギングをしたり、バレーボールやビーチサッカー、テニスをした方が良い。泳いだり、散歩をするのでも良い。そして脳細胞の萎縮を防ぐために、せめて1日15分だけでも頭を使うのを忘れてはいけない。
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