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ハッブル宇宙望遠鏡のホームページが伝えた。
現在、火星の周りには2つの小さく不規則な形をした衛星「フォボス」と「ダイモス」がある。直径はフォボスが22キロ、ダイモスが12キロあり、火星からそれぞれ1万キロと2万3千キロ離れた軌道を回っている。大方の研究者らの見解ではフォボスもダイモスも元から火星の衛星だったのではなく、太古の昔に火星の重力によって捕獲された小惑星だとされている。
興味深いことに、現在フォボスは火星に接近しつつあり、2千万年から4千万年後には破壊されて塵でできた巨大な環になると考えられている。反対にダイモスは火星から遠ざかりつつあり、遠い未来には火星の重力から「脱出する」とされている。
先の報道によると、日本と米国の学者たちが、30年以上前に提唱された火星の珍しい地形の起源を説明する「唯一の衝突の仮説」を証明した。