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戦争における昆虫利用が文書によって確認されるのは、紀元前4世紀が最初で、その歴史はプロテスタントとカトリックが起こした最後で最大の宗教戦争、三十年戦争まで追うことができる。古代の論文から明らかになっているところ、神聖ローマ帝国軍とその敵対者は、ミツバチを詰めた容器、いわゆる「ミツバチ爆弾」を用いた。
このテーマについての本『6本足の兵士』を書いた生物科学教授のジェフリー・ロックウッド教授(昆虫学)は「20世紀には、風車を思わせる特別な投射機すら開発された」と述べる。この機械を用いて、石だけでなくミツバチの入った蜂の巣も投げられた。
現代の研究者は、ミツバチが素晴らしい嗅覚を持っており、麻薬や爆薬発見に用いることができると考えている。クロアチアの生物学者らは、ミツバチがトレーニングを受けた犬や電子機器よりもより良く地雷を発見できると確信している。しかし、昆虫を操ることはかなり難しいため、工兵は伝統的な方法で地雷を探しを続けている。