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ルテインは頭部の脳の組織および目に蓄積される。25歳から45歳の60人の被験者に対してルテインの効果を調べる実験を行ったところ、中年でも体内組織のルテイン含有量が高い人は神経反応の観点からすると年齢の若い人と同じだった。このことからルテインは脳を加齢による変化から守る働きがあることがわかる。
スウェーデンのリンショーピング大学はルテインには炎症を抑える大きな働きがあることを立証した。体内組織の炎症は虚血性心疾患と大きく関係することは知られているが、同大学は虚血性心疾患を病む193人を対象にした実験で炎症のインターロイキンー6のレベルを図った。
血液中のルテイン、 カロテノイドの濃度を調べたところ、血液中のルテインの濃度が高いほど、インターロイキンー6のレベルは低いことがわかった。このほか免疫システムの細胞の炎症はルテインを投与した場合、炎症の活発度が下がった。このことからルテインは免疫システムの細胞に取り込まれ、その中に蓄積されたことがわかった。