1位はロンドンタクシー「キャブ」。英国のタクシー業界では長年、「ブラックキャブ」と呼ばれる自動車が使われている。その丸みを帯びた形は、第二次世界大戦前の時代の自動車を彷彿とさせる。ロンドンで自動車を「キャブ」として使うには、一定の基準を満たさなければならない。この規則は非常に独特なもので、1906年から存在している。この厳しい基準があるために、タクシーとして使われる自動車の大多数は「ロンドンタクシー社(LTC)」という1つのメーカーが生産してきた。同社は社名を度々変更しながらも1899年から存続していたが、21世紀の初めに中国の自動車メーカー「吉利汽車(ジーリー)」に一部買収された。2013年にはこの買収プロセスが終了し、現在LTCはジーリーの完全な傘下にある。LTCが自ら生産したタクシーの最後のモデルは「TX4」と呼ばれ、2007年から生産されている。先述の基準によれば、自動車をタクシーとして使えるのは15年間までとなっている。また「キャブ」は世界の他の国々でも採用され始めている。例えば、バーレーン、バクー、ラスベガス、シンガポール、オタワなどで使われている。「キャブ」の何がそんなに良いのだろうか。
ロンドンの次は2位がニューヨーク、3位はベルリンがランクインしている。
日本ではどうだろうか。人口5914人の京都府京丹後市丹後町で、大企業「ウーバー」が順調にタクシー市場を開拓している。この町のタクシー利用者の平均年齢は70歳。年配の顧客の大半は自分のスマートフォンを持っておらず、送迎をオーダーするにはスマートフォンを持っている他の誰かに電話しなければならない。このような地域はウーバーの典型的な市場とは言い難い。
ロシアではどうだろうか。2016年、モスクワのタクシー市場は1年間で2倍以上に広がった。モスクワでの2016年における、タクシーによる一昼夜平均の乗客輸送人数は58万2千人を超えた。全オーダーの85%以上がスマートフォンのアプリを通して行われている。昨年2016年の年間乗客輸送数は2億1200万人に達した。ロシアでのタクシーのサービスの他国との違いは、乗客の大半が従来通りタクシーを電話で呼ぶか、あるいは道端で「捕まえる」という点だ。
先の報道によると、エアバスはコンピューターグラフィックスを用いて、空飛ぶ無人タクシー「Vahana」の動きをお披露目する動画を動画共有サイト「Vimeo」に公開した。