ヴィットーリ氏は、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地からソユーズMS-05宇宙船の打ち上げ生配信に参加。同宇宙船で、イタリア人のパオロ・ネスポリ氏含む3人がクルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に向かった。宇宙船打ち上げ後、イタリア宇宙機関ホールに集まっていた人たちはクルーの前の計器盤の上に固定されたおもちゃのノーム(小人)に注目した。
2002年と05年の2回、ISSへ飛行したヴィット-リ氏は「初めて飛んだ時、宇宙船のリーダーであるユーリー・ギジェンコ氏が船内に入ってすぐに、これをゴム紐でぶら下げた理由がわかりませんでした。これはお守りだと考えたのですが、本当のところ、私たちが上昇しはじめるやいなや、このゴムが伸びはじめたのです。ロシア人にはこうして加速の始まりを特定する慣習があるのです。今はもちろん必要性はないのですが、ロシア人と歴史との繋がりは非常に強く、彼らと一緒に飛ぶことは本当にエキサイティングでした。その歴史を生き、この膨大な成功に導いたものの証人になるのですよ。」
スプートニク記者の質問に対し、「素晴らしいものでした。力強い人々の世界を開き、一生涯の友人を作るのです。未来のためにすべきことを知りながらも、人間であり続けるプロフェッショナルを知るのです。そしてこの直接的なアプローチはロシアの友人や同僚とのコミュニケーションをより平易なものにしました。」
「ソユーズ」には現在、ロシアのセルゲイ・リザンスキー氏、米国のランドルフ・ブレスニーク氏そして宇宙機関からのパオロ・ネスポリ氏が滞在している。ISSで彼らの到着を待つのは、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)の宇宙飛行士フョードル・ユールチキン氏とNASAのペギー・ウィットソン氏、ジャック・D・フィッシャー氏。
クルーたちはISSで139日間滞在すると見られている。