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雑誌Neurobiology of Agingに掲載された記事によると、研究者たちは37歳から62歳の高齢のチンパンジー20匹の死後の脳を分析した。なお野生のチンパンジーの平均寿命は33歳から37歳、飼育下では70歳まで生きることが可能。
ヒトのアルツハイマー病では、脳の組織にアミロイド斑と神経原繊維変化が形成されるのが主な特徴だ。学者たちは、チンパンジー20匹のうち12匹の脳に、神経原繊維変化の形成に先立つアミロイド斑や構造物を発見した。また人間と同じように、年齢を重ねるとともに脳では病気の症状が増えているという。
なお学者たちは、これらの症状が人間の場合と同じようにチンパンジーの認識能力に影響するとの確信は抱いていない。これらのチンパンジーが生きている間に特別なテストは行われなかった。一方、チンパンジーの脳に関する今回ならびに今後の調査が、アミロイド斑と神経原繊維変化はアルツハイマー病の原因ではなく、所謂「副作用」だとする仮説の確認あるいは否定に役立つ可能性があるという。
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