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金属性の屋根は8枚はぎでそれぞれの重量は37トン。作業が完了すると縦57メートル、高さ18メートルのドームが出来上がり、これが核燃料を抜き取る複雑な作業において放射線物質が飛散するのを防ぐ3号炉内部には現在、566本の使用済み核燃料棒が残されている。
2014年に行われた4号機からの使用済み核燃料棒の取り出し作業は成功している。4号炉よりも損傷がかなり大きい1号炉、2号炉、3号炉からの取り出し作業は2020年以降まで続くものとみられている。このあと東電は原子炉内部の溶けだした燃料の除去作業に向けた準備を開始するが、この作業段階は2025年より前には開始されず、原発全体の解体は計画では2040年を待たねばならない。