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7月29、30日の両日、ナイアガラの滝は悪臭を放つ黒い湖のようだった。ナイアガラの滝の観光案内をした旅行会社のスタッフは「私が最初に思ったのは、これが原油の流出ではなければいいということだった」と述べた。またヘリコプターの操縦士は「その光景はSF映画のシーンを彷彿させた」とコメントした。
この情報はネットを介して広く拡散され、ナイアガラの公園管理当局は、説明を余儀なくされた。滝が黒くなったのは、滝の周辺に位置する排水処理工場が原因だった。通常の作業中に職員がミスを犯し、予定されていた滝への水放流の前に、ろ過装置を清掃しなかったという。
黒色の水には、許容範囲の固体粒子や炭素残渣が含まれていた。オイルや溶剤は含まれていなかったため、環境への被害はなかったという。
なお排水特有の匂いは、わりとすぐに消え、その後、滝はいつもの色に戻ったという。
ツアーオペレーター側は、同件を事前に知らされておらず、ツアーは中止されず、観光客たちは「よくない印象」を受けたとして、憤りを表している。