スプートニク日本
シリア議会のナビリ・ターマ議員はスプートニクに対して、こうして米国はシリアにおけるロシアのプレゼンスと釣り合いを取るための重りを作り、クルド人の独立国家樹立を助けようとしているとの見解を示した。
「これは、シリア主権に対する攻撃だ。米国はシリアの地で攻撃的な政策を行い続けている。」
ターマ議員は、米国がシリアで足がかりを得て、そこでロシアを追いつき追い越そうとしていると見ている。しかしロシアはシリア政府の締結した合意に則って行動している。
一方、シリア軍の戦略専門家であるムハメド・イサ准将は、「シリアにおける米国の存在は全く違法で、根拠が一切ない」と指摘した。米国はダーイシュ(イスラム国、IS)や、いわゆるシリア反体制派というテロ組織の行動を管理しているとイサ准将は述べる。これは、ロシアの行動と全く異なる点だ。
先ほど、米国が資金援助していたシリアの反体制派武装勢力「マハヴィル・アッサウラ(Mahavir as-Saura)」のメンバー数十人が、武器を置いてシリア政府軍に降伏した。