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実存主義者「ポンチク」
コメント:「幻滅とは、愛と憎悪に共通する要素である」(G.ドゥルーズ)
コメント:「人々は思想の自由と引き換えに言論の自由を求める。だがその人々にはそもそも思想がない」(ソクラテス)
ポンチクの眼差しは人生の無常に満ちているが、実際にはこの猫の生活は全てうまくいっている。1年と少し前に、ポンチクはモスクワのシェルターから思いやりのあるポリーナさん、コンスタンチンさん夫妻に引き取られた。手厚い看護と治療を受けたあと、人嫌いのこの猫は元気を取り戻したが、陽気になることは結局なかった。彼の顔には相変わらず周りの世界に対する全く懐疑的な態度が読み取れる。しかし正にその態度こそが、実存主義者ポンチクが大勢のユーザーを魅了している理由なのである。
トランプ氏はみんなの大統領
香港に住む3匹の垂れ耳の猫「ニャア」「ムギ」「マル」も劣らず厳めしい外見をしているが、これには客観的な理由がある。彼らの主人である日本人のRyo Yamazakiさんは自分の飼い猫に、猫自身の抜け毛で作った帽子をかぶらせており、これがなんとも愛らしいのだ。ある時はトランプ氏のような前髪をしていたり、またある時は映画「サイン」のメル・ギブソンや、「アナと雪の女王」の王女のような格好をしている。
エイリアンVSプレデター
英国人のデイビッドさん、サラさん夫妻は外見がほとんど同じ2匹の猫「ウィロー」と「タラ」を飼っている。有名なシーンからその映画を言い当てるクイズを夫妻がこよなく愛するばかりに、猫たちは映画製作に関する全ての極意を会得しなければならなくなった。ウィローとタラは既に、「ダーティ・ダンシング」、「エイリアン」、「アメリカン・ビューティー」、「ライフ・オブ・パイ」、その他にも十本の有名な映画の一場面のパロディに出演している。夫妻自身が認めるように、実際は猫たちはパロディの撮影に歓喜してはいないが、与えられるごちそうと引き換えに人間の気まぐれに不屈の精神で耐えている。
猫流のコスプレ
日本の「マロ」も腹ごしらえするのは嫌いではないが、彼の場合はもっと格好よい。マロの主人が世界各国の料理に非常に詳しいのは明らかだ。投稿される写真の全てにおいて、マロはテーブルに見事に並べられた料理が属するのと同じ民族や地域の伝統的衣装を身にまとって座っている。その際、この猫のコスプレイヤーは、自分の姿がシチリアのマフィアであろうが、作曲家のベートーヴェンであろうが、いつも同じく我を忘れた様子でいる。
口髭のあるヒップスター
「ええ、これは本物です」。猫の「ハミルトン」のアカウントは来訪者にまずこう告げる。もちろん、口髭のことだ。サンフランシスコに住むこの猫には理想的な「ヒップスター的」口髭がある。最も値が張る理髪店の客でさえ、うらやむような傑作である。自らの特別な外見に対し、ハミルトン自身がどう思っているのかは明らかではないが、75万3千人のフォロワーは彼の口髭に熱狂している。