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大川さんは既に10年間ロシアで生活している。ボリショイ劇場での研修に始まり、ロシアのいくつかのバレエコンクールで優勝を果たし、ウクライナ南部のオデッサ国立歌劇場で活動したあと、2014年からはロシア中部カザンのタタール国立歌劇場でソリストとして活躍している。大川さんは既にいくつかの重要な配役を演じており、中でもグラン・パ・ド・ドゥ「ダイアナとアクティオン」は、「モスクワ国際バレエコンクール」での金賞受賞につながり、「バレエ・アステラス 2017」でも日本の観客から拍手喝采で迎えられた。
スプートニク:今日の出演はどうでしたか?
大川さん:今日は、今回日本に帰ってきて初めての日本での舞台だったんですけど、この間6月にあった「モスクワ国際バレエコンクール」での1位をいただくことが出来て、そのあとでの初めての日本での舞台だったので、とても緊張しました。やっぱり、日本のお客様にコンクール賞をもらったことで恥ずかしくない姿を見せることがとても重要なので、その賞に恥じない姿を踊れるように頑張りました。
スプートニク:大川さんにとって、「モスクワ国際バレエコンクール」での1位をもらったことはどういう意味を持っていますか?
大川さん:賞自体にはあまり意味はないと思っていて、でもその賞によってこれからの劇場での新しい役だったり、もし公演があればほかのバレエ団との契約だったり、そういうものがあったらいいかなと思っているところです。
スプートニク:どうしてロシアでバレエダンサーとして活動すると決めたのですか?
大川さん:小っちゃいころにニーナ・アナニアシヴィリさんのガラコンサートのDVDを見て、ロシアバレエにすごく魅了されました。そこからロシアで学びたいという気持ちがすごく大きくて、モスクワのバレエアカデミーに4年間留学してたんですけど、卒業証書もいただけたので、ロシアのバレエ団で働けたらなあと思って、まあでも最初はウクライナのバレエ団だったんですけど、そのあとに今働いているタタールスタンのカザンの劇場で働くことが出来て、すごい嬉しいです。
スプートニク:日本とロシアのバレエ学校の違いは何だと思いますか?
大川さん:やっぱりロシアの学校ではワガノワのメソッドがちゃんと確立されていて、教科書になってあるくらいなので、本当にそういうふうに論理的にすごく基づいて、バレエをちゃんと生徒さんたちに教えているところが素晴らしいんだと思っています。そういう意味では日本は正確な誰かのメソッドというものがあまりないのかなというふうな印象があります。
スプートニク:ロシアでの生活はどうですか?
スプートニク:ロシアで最も驚くことは何ですか?
大川さん:やっぱり、ちょっと時間にルーズなところ。時間に遅れてきたり、正確に始まらなかったりするのは日本人としてはどうしてなんだろうって思うところはあります。
スプートニク:現在のロシア文化の最も好きなものは何ですか?
大川さん:やっぱり、バレエは一番好きですね。あとは建物だったり、僕の場合はよく見るのはいろんなところの劇場だったりするんですけど、そういう建造物もすごい美しいものがたくさんあって、そういうところは日本にもないところなのでとても好きです。
スプートニク:暇な時間には何をしますか?
スプートニク:キャリアの目的と希望と期待は何ですか?
大川さん:まだまだ今のバレエ団でもやれることはたくさんあると思うので、新しい役だったり、そういうのをたくさん受ければいいんだと思うんですけど、ほかのバレエ団からお声があったりとか、そういうのは今のところないので、自分の役の幅を広げたいと思っています。