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検察の資料によると、ウリュカエフ前経済発展相は、国営最大手ロスネフチが同業国営「バシネフチ」の政府保有株を取得できるようにする大臣決定の見返りとして、セチン氏に賄賂を要求。拒否した場合には、ロスネフチが関わった別の取引に関する否定的な評価を暴露するとセチン氏を脅迫したという。
資料の中には、セチン氏が「ウリュカエフ氏の脅迫を現実的なものと受け取った」ため、違法な要求に同意せざるを得なかったと記されている。
また、セチン氏が本社でウリュカエフ前経済発展相に賄賂を渡したと伝えられている。
なおウリュカエフ前経済発展相は罪を認めておらず、今回の事件をセチン氏や連邦保安局(FSB)の誘発だと主張し、連邦保安庁がロスネフチ社長のセチン氏と同社の元セキュリティ責任者による虚偽の証言をもとに贈収賄を誘発したと述べている。
ウリュカエフ前経済発展相には最長15年の禁固刑が言い渡される可能性がある。前経済発展相は、ソ連崩壊後の現代ロシアにおいて汚職罪で逮捕された初めての閣僚となった。