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地球では既に30億年前には生命が誕生できる状態だったものの、最初の25億年間は単細胞体しか存在していなかった。最初の多細胞生物が現れたのは、僅か6億万年から6億5000万年前のことと想定されている。
オーストラリア国立大学のヨッヘン・ブロックス准教授は学術誌ネイチャーに発表した論文の中で「この時代に、藻が爆発的に大発生するという正真正銘の環境革命が発生した」と、述べている。
同准教授によると、学者たちは約6億6000万年前に形成された堆積物を調査する中で、最初の藻が初の多細胞体とほぼ同時期に出現したことを示す初めての物的証拠を発見できたという。当時、地球では全球凍結の状態から徐々に融解が始まり、その初期海洋には岩石から大量のリンなどの栄養素が供給された。
ブロックス准教授は、これこそが地球の複雑な環境体系の進化に不可欠なエネルギーを与え、結果として複雑な多細胞生物の生命活動を促進したと考えている。
先の報道によると、地球で最も長生きな生物はクジラでもガラパゴスゾウガメでもなく、カリブ海の深海に住むチューブワーム。