「死せるビットコイン」とは? 識者が暗号通貨市場への影響を説明

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アクセスキーが失われた約100万もの「死せる通貨」がビットコイン市場の供給を縮小させている。ビットコイン専門サイトBrave New Coinでテクニカルアナリストを務めるジョシュ・オルシェヴィチ氏が本編集部の取材に応えた。

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同氏によると、暗号通貨にアクセスするための特別なキーが存在する。「そのキーとは、みなさんの家の鍵に似たもので、これを受け取った人はすぐにでも家の中に入ることができます。キーは暗号化処理をされるため模造できませんが、紛失した場合も再製することはできません」と説明する。

時としてユーザーは本当にキーを紛失することがあり、それと同時に暗号通貨へのアクセスも失ってしまう。このようにして、流通から外れ「生命を失った」ビットコインが形成されるのである。

オルシェヴィチ氏は、英国人ジェームス・ハウエルズ氏のエピソードにも言及した。ハウエルソン氏は2013年、古くなったハードディスクを廃棄したのだが、その中に7500ビットコインのアクセスキーが残されていたのだ。7500ビットコインは、現在の価値では520万ドルに相当するという。

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オルシェヴィチ氏は、ビットコインの発行上限枚数2100万のうち、約100万ビットコインが「死せる通貨」だと勘定し、「生命を失ったこれらのビットコインは、需要にかかわらず供給を縮小させてしまっている」と話す。

同氏によると、つまり「死せるビットコイン」によって、流通しているビットコインの価値が多少なりとも上がってしまうのだ。

先の報道によると、ポーランド最古の大学ヤギェウォ大学の天体物理学者マリウシュ・ターノポルスキー氏が、2018年初めのビットコイン相場を予測した。

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