スプートニク日本
モスクワで開かれた露韓外相会談の後の記者会見で康外相は「北朝鮮の脅威に対応して行われる合法的な韓米軍事演習の停止と引き換えに、国連安全保障理事会の制裁に違反する北朝鮮の挑発を止めることは、馬の前面に馬車をつけるようなものだ」と述べた。
康外相によると、韓国が「南北対話の雰囲気を作り出し、朝鮮半島の和解を導く上で主導的役割を果たすべきで、北朝鮮ミサイルの問題は国際安全保障上の最重要課題として、国際社会とともに解決する必要がある」ことで当事国は同意している。
康外相は「この2つのトラックは分裂したものではなく、1つに動きが起きると事が運び出す」と強調した。
ロシアと中国は、朝鮮半島問題を解決するためのロードマップ(「ダブル・フリーズ」プラン)を作成した。露中は特に、北朝鮮に対しては核実験とミサイル発射のモラトリアム宣言を、韓国と米国には地域での演習を控えるよう提案した。またこれと並行して対立する当事国らが武力不行使や朝鮮半島の非核化に尽力を傾ける意向を含む相互関係の共通の原則を確認することも提案されたほか、ロシアは、徐々に信頼を回復させ、6カ国協議再開のための条件をつくり出すロードマップの作成も提案した。
これらの提案は、すでにドイツをはじめとした複数の国の支持を受けた。一方、米国はいつものように北朝鮮問題の解決では軍事的手段を含むすべての選択肢が検討されているとの声明を表している。