中国 石油市場にカオスを起こすか

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今日の石油価格に影響を及ぼす主たる要因は米国のシェールセクターとOPECの産油量だとされている。だが先ごろoilprice.comのアナリストから全く別の見方が提示された。それによると石油価格の運命は近い将来、中国によって左右され、しかも大暴落が招かれる恐れもあるというのだ。

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ファイナンシャルタイムズ紙の調べでは、今年中国の石油輸入量は記録的なスピードで増加しており、日量は米国の輸入量と同様の800万バレルにまで達している。アナリストらの推測ではこうした輸入量の大部分は備蓄に回されている。中国の備蓄量は公式的には明らかにされていない。だが戦略備蓄量は間接的なデーターから割り出すと、今年5月には6億バレルに達したものとされている。

一方で中国の石油貯蔵施設も際限なく備蓄できるわけではない。このためすでに備蓄量は最大限に近いのではないかと推測ができる。これが事実であれば、状況は市場にカオス状態を呼びかねないとアナリストらは危ぶむ。

中国の石油輸入量が今年最大値に達したことは石油価格には大きなプラス効果となった。だがこれが減少に転じた場合、アナリストらの予測を信じるとすれば、需要も落ち込み、価格も支えを失って下がってしまう。

中国の7月の石油輸入量は日量816万バレルと今年初めからの最低値まで落ち込んだ。これはつまり、輸入の伸びはすでにピークを過ぎてしまい、この先は減る一方で石油価格の下落を引き起こしていくのではないかと予測できる。

先の報道によると、中国国土資源省の于海峰司長は、2016年の国内シェールガス生産量が78億8200立方メートルになったことを記者会見で発表した。世界では米国とカナダに次いで3位の生産量となった。

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