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このニュースを最初に伝えたのは、欧州スポーツ専門放送局のユーロスポーツ。その後、ロシア国内のマスコミにも広がり、更にバーガーキング・ロシアがリプニツカヤ本人に送った手紙の画像も公開された。
ユーロスポーツ放送局のサイトによると、バーガーキング社は、同社新メニューの「チキンフィレ」にはリプニツカヤさんが相応しいと判断し、そのディレクター職をオファーしたという。
職務内容は、販促イベントの企画実施。これには、フィギュアスケート関連行事の他、拒食症や肥満に苦しむ人々を支援する各団体との提携も含まれる。
このようなオファーがモラルを弁えたものなのかどうか、その判断は読者に任せたい。何故なら、リプニツカヤさんが選手引退を決意したのは健康上の理由によるものという情報もあり、しかも、彼女の体重増加に関する噂が伝えられる一方、拒食症の治療を受けていた事実が明らかにされていたからだ。これらの事情を考えると、同社のオファーは、彼女のファンの多くには愚弄とも思われるだろう。
その一方、ロシアのスポーツ情報サイトsportbox.ruによると、五輪金メダルを2度獲得した元フィギュア選手で、現在はトレーナーの仕事をしているエフゲニー・プルシェンコ氏は、ユリヤ・リプニツカヤさんを自分のチームに招き入れたいと考えている。
プリュシェンコ氏は「ユーリャ(編集部注:リプニツカヤさんの愛称)と話そうとしたのですが、彼女の電話は不通になっていました。近いうちに連絡を取り、彼女のエージェントと話をします」とコメントし、「僕が手がけるアイスショーに彼女を招待したいし、僕のチームの中でも演技してもらいたいのです。『スノーキング』や『くるみ割り人形』といったショーや、今年35歳になる僕の記念イベントにも招待したいと考えています」と打ち明けた。また、「(選手としての)キャリアが終わっても、人生は終わらないもの。だから今後も練習を重ね、滑り続けなくては。彼女が同意してくれるのか、様子を見ましょう。ただ、彼女の健康状態は正確に理解する必要があります」と語った。
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