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被災者を助けたのはドリュー・グリフィン記者。グリフィン記者は現地時間30日、テキサス州を襲ったハリケーン「ハービー」の事後状況を中継で伝えていた。生中継に切り替わる瞬間に備えていたちょうどそのとき、白のピックアップトラックが道路から逸れ、水の溢れる窪みにはまり込んでいく様子がカメラに映し出された。
映像画面外では、「そこから出るんだ!」という大声が響き、「ロープか縄はあるか?」と確認する声が続いた。
その後、グリフィン記者とプロデューサーのブライアン・ロクス氏は、この被災者の救助に向かった。二人は車から一人の男性を引きずり出し、安全な地面まで誘導した。この間、記者の手にはマイクが握られたままで、目の前で起きていることを生中継で伝えた。
CNNによると、水没したピックアップ車を運転していたのはテキサス在住のジェリー・サムラルさん。救助され一息をついたサムラルさんは、撮影クルーに感謝の言葉を述べたという。
米南部を襲った大型ハリケーン「ハービー」は29日、米本土に上陸したハリケーンとしては降り始めからの雨量が観測史上最大となった。これまでに少なくとも30人が死亡、約2万人が避難所に身を寄せた。