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小野寺大臣は、北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルが日本の上空を通過したことについて、「大変危険な行為であり事前の予告もなかった。国際社会と一致してこうした行為をさせないよう、圧力をかけていくことが必要だ」と語り、国際社会が圧力を強化していく必要があると主張した。
さらに小野寺大臣は、発射された弾道ミサイルが日本海上空で3つに分離したなどと政府が発表していたことにつき「ミサイルが弾頭やブースターなどに分離する構造になっていた場合や、意図しない形で分解した可能性があるが、レーダーで航跡が捕捉されていても実際にはないものが映し出される『ゴースト』という可能性もある」と説明した。
北朝鮮は現地時間で29日5時57分、首都ピョンヤン郊外のスナン(順安)から弾道ミサイルを発射。 ミサイルは高度550キロまで上昇し、東の方向に向けて2700キロを飛行し、日本領空を通過して太平洋上に落下した。
これを受け、国連安全保障理事会は29日夕(日本時間30日朝)、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮を非難する議長声明案を全会一致で採択した。