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なお、この700万kmという距離は、地球と月の間の距離の約18倍に相当する。
モスクワ国立大シュテルンベルグ記念天文学研究所宇宙モニタリング室長のウラジーミル・リプノフ氏は、「スプートニク」編集部の取材に対し、「小惑星の接近に伴う潜在的な危険性は、通常は距離700万kmを下回った時点で考えられるようになり、今回の『フローレンス』の距離はちょうどそのしきい値にある。しかしながら、この小惑星は今まで地球に接近してきた中でも最大級の大きさのものだ」と解説した。
主任研究員のウラジーミル・スルジン氏は、これほどの規模の小惑星の研究は今まで充分な正確度で行われてこなかったため、今回の「フローレンス」の接近を「比類のない現象」とみなし、世界中の天文学者が関心を寄せていると強調した。