スプートニク日本
「ボイジャー1号」は当初、5年で主な任務を終える予定だった。木星と土星および土星の衛星タイタンの近くを飛行し、その後、地球へのシグナルの送信を停止するとみられていた。
だが「ボイジャー1号」は、考えられないほどの距離を飛行した。現在は地球から約200億キロ離れており、時速およそ6万キロの速度で飛行している。
2012年8月、「ボイジャー1号」は太陽系の外に出た。「ボイジャー1号」の現在地は、NASAのアプリで見ることができる。
学者たちは「ボイジャー1号」との通信を維持し続けている。現在「ボイジャー1号」にシグナルが届くまでに19時間20分51秒かかる。この時間は絶えず長くなっている。
1990年2月、「ボイジャー1号」は、60億キロという記録的に遠く離れた位置から地球を撮影した。この有名な写真は「ペイル・ブルー・ドット」と呼ばれている。地球は茶色の帯の中の小さな点にしか見えない。
「ボイジャー1号」のボディーには金メッキされたレコードが装着されおり、そこには地球外生命体へのメッセージが録音されており、50か国語での挨拶、音楽、自然の音、また人間、宇宙から見た地球、飛行機、自動車、楽譜の写真などが収められている。
「ボイジャー1号」は、はたして星までたどり着くのだろうか?学者たちによると、4万年後に「きりん座」の星AC+79 3888から比較的近いところを通過する予定。だが宇宙規模では「短い」距離でも、「ボイジャー1号」はこの星から1光年以上離れたところを通過する。