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リャプコフ氏は通信社「スプートニク」のインタビューで、「残念ながら、我々は未だに米国から自制を発揮し、同地域での演習やさらなる軍配備を通じて北朝鮮に圧力をかけたり、挑発をしない用意があるとの確認を得ることができずにいる」と述べ、さらに「我々は未だに米国務省から『政治的な解決は可能だが、その他のあらゆる解決も可能だ』という一般的な議論以外、何も受け取っていない」と指摘した。
またリャプコフ氏は「我々は、特に北朝鮮に対する新たな制裁決議を作成することが許容できるかについて再び安保理で話されている今、努力を倍増する必要がある。このような背景の下で、我々は政治・外交的解決策を模索するための努力を倍増しなければならない。私はそのような解決は可能だと確信している」と強調した。
朝鮮半島情勢は、北朝鮮と米国の両首脳の激しい言葉の応酬によって過熱している。北朝鮮は、米アンダーセン空軍基地やアプラ海軍基地があるグアムに向けて弾道ミサイルを発射すると発表した。一方のトランプ米大統領は、北朝鮮の金委員長が「グアムに何かしようものなら、前代未聞の事件が北朝鮮を襲うだろう」と請け負っている。
北朝鮮は、3日、大陸間弾道ミサイル用の水爆弾頭実験が成功したと発表した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が自ら実験実施の命令に署名した。
日本の小野寺防衛相は5日、防衛省で記者団に対し、北朝鮮の6回目の核実験の爆発規模が、TNT火薬換算で約120キロトンだった可能性があることを明らかにし、水爆実験に成功した可能性も否定できないとする見方を改めて示した。
北朝鮮による6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会は4日午前に緊急会合を開いた。